2008/05/29

マイクロドライプリンタのPSプリンタ化 〜 印刷までのデータの流れ

プリンタデバイス印刷までのデータの流れ(==>)、プログラム(<< >>)のアクション((*n))、及び作られるデータ形式(( )) は次のようになると思います。

  <<アプリケーション>> ==(生の非PS、PS形式データ)==

==> <<PSプリンタドライバ (*1)>> ==(PS形式データ)==

==> <<Redirected Port (PRTn) (*2)>> ==(PS形式データ)==

==> <<Ghostscript (*3)>> ==(Windows印刷用標準中間データ)==

==> <<Windows用プリンタドライバ (*4)>> ==

==(機種依存(印刷行動用)データ)==

==> |プリンタデバイス(*5)|---> 印字

(*1)PSプリンタドライバ
   (Windows用Adobe PSプリンタドライバ+PPDファイル)
   アプリケーションで作成されたデータを
   PS形式データに変換し、
   Redirect Port(PRTn)へ出力する。

(*2)RedMonにより作られた特殊なポートで、Ghostscript へデータを渡す。

(*3)日本語 Ghostscript(Windowsでの実行ファイルはgswin32c.exe)で、
   色々なスイッチや引数に従いながら、
   内含するmswinpr2デバイスを使って
   機種依存しないWindows印刷用標準中間データ形式に変換
   (スイッチと引数 : -sDEVICE=mswinpr2)し、
   Windows用プリンタドライバへ出力する。
   (スイッチと引数 : -sOutputFile="\\spool\ALPS MD-5500P")

(*4)渡されたCMYKデータはそのままに、RGBデータはCMYKデータに変換されるが、その際、更に解像度や線数、用紙サイズ、オプション(ページ合成、特色印刷等)、イメージ調整等ここで付加され、機種依存のデータとして出力される。

(*5)該当プリンタ(ここでは、ALPS MD-5500P)により印字行動。

重要な役割を担うのは RedMon(Redirection Port Monitor)というプログラムです。これは「Redirected Portという特別なポートを作り、送られて来たPS形式データをGhostscriptに渡し、さらにGhostscriptがWindows用プリンタドライバへ渡す。」 という一連のWindows用プリンタドライバまでのデータの受け渡しをバックアップするプログラムです。

次は、データの流れの中にある プログラム について実践的な解説をしていきます。

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