2009/12/26

MD-5500で多色印刷~ハーフトーン画像の1色印刷

前回に続き、同様なデータを題材にフリーウエアとMD-5500で、ハーフトーン画像を含むデータの黒1色印刷を試してみます。

OS・・・Windows xp HomeEdition sp3
アプリケーション・・・GIMP 2.6.8、Inkscape 0.47
プリンタ・・・ALPS MD-5500(ALPS プリンタドライバ Ver.2.3.2)

下の写真は、その印刷結果です。

 (黒1色印刷写真画像)

データ作成と印刷について・・・

(1)Inkscapeで葉書の大きさ(100×148mm)のアートワークを作り(メニュー 「ファイル」-「ドキュメントの設定」)、図形や文字の領域のデータを作成する。文字部分はパス化(Illustratorの文字のアウトラインに相当し、メニューから「パス」-「オブジェクトをパスへ」)しておく。パス化していなければ、印字結果(特に縦書き部分)が悲惨になります。

(2)適当な画像(等画像は添付CDのJpeg画像)をGimp 2.6.8 に読込み、相応な大きさにリサイズ(メニュー画像」-「画像の拡大・縮小」(解像度は350dpi))し、カラー画像であれば、グレースケール化(メニュー「画像」-「モード」-「グレースケール」)して保存する(ここでは保存形式はTIFF画像とした)。

 (グレースケール化した画像)


(3)(2)の画像をInkscapeにインポートする。Inkscapeの仕様により、90dpiの画像にリサイズされる(総画素数は変らない)ため、かなり大きなサイズで配置される。(2)で作成した画像と同じ大きさ(幅と高さ)になるように、Inkscape上で幅と高さを入力リサイズする(元の解像度350dpiの画像に戻る)。

 (Inkscape データ配置画像)


(4)Inkscapeにデータを配置した後、下のようなドライバ設定で印刷します。

 (ALPS MD-5500 「印刷設定」-「基本設定」タグ)


「基本設定」タグ-「詳細設定」ボタン クリック。
 (詳細設定)


この印刷設定により、スクリーン線数85線、スクリーン角度45度相当で黒1色のハーフトーン印刷を実現しています(実際は、この線数ではプリンタの出力解像度は1200dpiは必要)。
こうして、簡単に商用印刷における墨1色印刷物モドキができます(VDフォトグレースケール印刷よりは数段美しい出来上がりでしょう)。

※Photoshopでは、グレースケール画像を白黒2値化(スクリーン線数と角度を任意に指定できる)するなどして同様なことを実現できます。また、このPhotoshopと同様なことはGimpにおいても可能で、2色印刷において実践していくことになります。

作成過程からも分かるようにInkscapeやGimpでなくても他のフリーウエア(OpenOfficeなど)でも実現可能でしょう。

2009/12/23

MD-5500で多色印刷~フルカラー+フラッシュゴールド印刷

年賀状を題材にフリーウエアとMD-5500で多色印刷を試してみます。

OS・・・Windows xp HomeEdition sp3
アプリケーション・・・GIMP 2.6.8、Inkscape 0.47
プリンタ・・・ALPS MD-5500(ALPS プリンタドライバ Ver.2.3.2)

まず、最初に、「フルカラー+フラッシュゴールド印刷」です。
下の写真は、その印刷結果です。

 (フルカラー+フラッシュゴールド印刷写真画像)

データ作成と印刷について・・・

(1)Inkscapeで葉書の大きさ(100×148mm)のアートワークを作り(メニュー 「ファイル」-「ドキュメントの設定」)、図形や文字の領域のデータを作成する。文字部分はパス化(Illustratorの文字のアウトラインに相当し、メニューから「パス」-「オブジェクトをパスへ」)しておく。パス化していなければ、印字結果(特に縦書き部分)が悲惨になります。

(2)書籍掲載画像(添付CDのJpeg画像)をGimp 2.6.8 に読込み、相応な大きさにリサイズ(解像度は350dpi)する。

(3)(2)の画像をInkscapeにインポートする。Inkscapeの仕様により、90dpiの画像にリサイズされて(総画素数は変らない)配置されるので、(1)で作成したサイズにInkscape上でリサイズする。

 (Inkscape データ配置画像)


(4)Inkscapeにデータを配置した後、下のようなドライバ設定で印刷します。

 (ALPS MD-5500 「印刷設定」-「基本設定」タグ)

「基本設定」-「詳細設定」ボタン クリック(MFインクは使いたくない)。
 (詳細設定)


「基本設定」-「特色設定」ボタン クリック。
 (特色設定)


フルカラー画像があるのでドライバによるカラーマッチを行う(自動にチェック)。
 (ALPS MD-5500 「印刷設定」-「イメージ調整」タグ)


作成過程からも分かるようにInkscapeやGimpでなくても他のフリーウエア(OpenOfficeなど)を使っても可能です(勿論有償アプリでも)。
MD-5500のマニュアルに沿ってデータ作成やドライバ設定をすれば、難しいことは何もありません。

2009/12/19

MD-5500 で多色印刷

今更ですが、年賀状を題材にMD-5500で多色印刷やってみます。(ALPSプリンタの良さは此処にありますwtu)
使用アプリケーションは全てフリーでネット上で手に入ります。

(環境)
OS・・・Windows XP HomeEdition sp3
印刷プリンタ装置・・・ALPS MD-5500(ALPS プリンタドライバ 2.3.2)
アプリケーション・・・画像ソフトGIMP(GIMP 2.6.8)、Inkscape 0.47

また、InkscapeやGIMPとGIMPのプラグインのSeparete+ ver.0.5.5(RGB-CMYK変換プラグイン)をセットアップしておいてください。

ALPS MD-5500 来年5月販売中止!

ALPSのWeb上にて、来年5月末日をもってMD-5500販売中止の発表がありました。
このプリンタで商売している人たちも多数存在しています。
安価な(唯一の?)オフセット印刷モドキのプリンタが無くなります。
修理やサプライ販売中止のⅩデーの発表はまだずっと先だろうが、心の準備はしておこう。
少し wtu。