2008/09/26

マイクロドライプリンタのPS化 ~ プリンタプロファイルの解析と活用 (2)

前回に続いて、ALPS マイクロドライプリンタ用ICCプロファイルを解析します。下の表は、旧Mac OSのMac OS 9.2.2(やMac OS XのClassic環境用)プリンタドライバver.6.4.6 に組み込まれるColorSync用ICCプロファイルの一覧(旧ブログより)です。

Mac OS 9.2.2 ColorSync用ICCプロファイル-Windows 2000/XP用ドライバ対応表
ファイル名 印刷
モード
解像度 ハーフ
トーン
対応用紙
MDP OHP/Fine 標準 600dpi 145lpi 専用OHP
MDP OHP/Standard 標準 600dpi 85lpi 専用OHP
MDP Photo Color_MD1300(*1) 昇華フォトカラー 600dpi - フォトカラーペーパー,フォトカラーはがき,フォトカラーシール
MDP Photo Color_MD2300(*2) 昇華フォトカラー 600dpi - フォトカラーペーパー,フォトカラーはがき,フォトカラーシール
MDP Photo Color_MD5000P(*3) 昇華フォトカラー 600dpi - フォトカラーペーパー,フォトカラーはがき,フォトカラーシール
MDP Photo Color_MD5500P(*4) 昇華フォトカラー 600dpi - フォトカラーペーパー,フォトカラーはがき,フォトカラーシール
MDP Photo Realistic(*5) 光沢仕上げ 1200dpi 190lpi 専用光沢紙
MDP PPC/Fine 標準 600dpi 145lpi 普通(コピー)紙,平滑紙,官製はがき,厚紙, アイロンシート,光沢転写フィルム
MDP Glossy/Fine(*6) 標準 600dpi 145lpi 普通(コピー)紙,平滑紙,官製はがき,厚紙
MDP PPC/Standard 標準 600dpi 85lpi 普通(コピー)紙,平滑紙,官製はがき,厚紙, アイロンシート,光沢転写フィルム
MDP Press VDPhoto/Fine VDフォトカラー 2400dpi 160lpi 印刷本紙
MDP Press VDPhoto/Standard VDフォトカラー 2400dpi 145lpi 印刷本紙
MDP Press/Fine 標準 600dpi 145lpi 印刷本紙
MDP Press/Standard 標準 600dpi 85lpi 印刷本紙
MDP VDPhoto Film/Super VDフォトカラー 2400dpi 190lpi VDフォトフィルム,専用光沢シール
MDP VDPhoto Paper/Super VDフォトカラー 2400dpi 190lpi VD用紙,VDフォトはがき
MDP VDPhoto/Fine VDフォトカラー 2400dpi 160lpi 普通(コピー)紙,平滑紙,厚紙,官製はがき
MDP VDPhoto/Standard VDフォトカラー 2400dpi 145lpi 普通(コピー)紙,平滑紙,厚紙,官製はがき
MDP VDPhotoPaper2/Super VDフォトカラー 2400dpi 190lpi VD用紙2
MDP Monitor-D50 モニタ特性ICCファイル
MDP Label MD-5000より前の機種の専用光沢シール用ICCファイル(MD-2010Sで確認)
MDP Photo Label 不明
(*1)MD-1300用 (*2)MD-2300S用 (*3)MD-5000P用 (*4)MD-5500P用 (*5)MD-1000 MD-1300 MD-1500用 (*6)光沢仕上げインク使用

※MDP Monitor-D50は色温度5000Kのモニタ用ICCファイルですが,特に必要はありません。モニタの色温度を5000K~6500K程度にキャリブレーションしたモニタのICCプロファイルがあれば十分です。

判りやすいように、ICCプロファイルとWindows2000/XP用ドライバVer.2.3.2 で明示される印刷モード,解像度,ハーフトーン(線数),用紙の種類とを対応させています。(ただし、この対応は当方が所有する ALPS MD-2010S及びMD-5500のOS(Windows XP、Mac OS 9.2.2)用ドライバの機能から比較推定したものであることをお断りしておきます。)

これらのプロファイルはプリンタドライバをインストール時にMac OS 9.2.2では、「システムフォルダ/ColorSyncプロファイル」にコピーされます。そして、プリント時に、カラーマッチングをColorSyncにした場合に、自動的にプリンタに割り当てられます。ALPSはColorSync以外のカラーマッチングにプロファイルを使うことは保証していません。

前回の Mac OS X ColorSync用ICCプロファイル との対応はファイル名を見れば明らかです。どちらのICCファイルとも、Mac OS X 付属のColorSyncユーティリティで調べる限り、同じものであると思います。これらを Mac OS X のフォルダ「ライブラリ/ColorSync/Profiles/」にコピーしておけば、Adobe IllustratorやPhotoshop等のアプリケーションから使用可能になります(Mac OS Xによるカラーマッチング(ColorSync)には使えません)。

最も使用頻度が高いのは、2400dpi、160lpi用プロファイルの「MDP VDPhoto/Fine」だと思います。マイクロドライプリンタPS化システムにおいてクライアントにな るMac OS X や Windows OS のアプリケーション側のカラーマッチングで十分使えます。

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