前回に続き、同様なデータを題材にフリーウエアとMD-5500で、ハーフトーン画像を含むデータの黒1色印刷を試してみます。
OS・・・Windows xp HomeEdition sp3
アプリケーション・・・GIMP 2.6.8、Inkscape 0.47
プリンタ・・・ALPS MD-5500(ALPS プリンタドライバ Ver.2.3.2)
下の写真は、その印刷結果です。
(黒1色印刷写真画像)
データ作成と印刷について・・・
(1)Inkscapeで葉書の大きさ(100×148mm)のアートワークを作り(メニュー 「ファイル」-「ドキュメントの設定」)、図形や文字の領域のデータを作成する。文字部分はパス化(Illustratorの文字のアウトラインに相当し、メニューから「パス」-「オブジェクトをパスへ」)しておく。パス化していなければ、印字結果(特に縦書き部分)が悲惨になります。
(2)適当な画像(等画像は添付CDのJpeg画像)をGimp 2.6.8 に読込み、相応な大きさにリサイズ(メニュー画像」-「画像の拡大・縮小」(解像度は350dpi))し、カラー画像であれば、グレースケール化(メニュー「画像」-「モード」-「グレースケール」)して保存する(ここでは保存形式はTIFF画像とした)。
(グレースケール化した画像)
(3)(2)の画像をInkscapeにインポートする。Inkscapeの仕様により、90dpiの画像にリサイズされる(総画素数は変らない)ため、かなり大きなサイズで配置される。(2)で作成した画像と同じ大きさ(幅と高さ)になるように、Inkscape上で幅と高さを入力リサイズする(元の解像度350dpiの画像に戻る)。
(Inkscape データ配置画像)
(4)Inkscapeにデータを配置した後、下のようなドライバ設定で印刷します。
(ALPS MD-5500 「印刷設定」-「基本設定」タグ)
「基本設定」タグ-「詳細設定」ボタン クリック。
(詳細設定)
この印刷設定により、スクリーン線数85線、スクリーン角度45度相当で黒1色のハーフトーン印刷を実現しています(実際は、この線数ではプリンタの出力解像度は1200dpiは必要)。
こうして、簡単に商用印刷における墨1色印刷物モドキができます(VDフォトグレースケール印刷よりは数段美しい出来上がりでしょう)。
※Photoshopでは、グレースケール画像を白黒2値化(スクリーン線数と角度を任意に指定できる)するなどして同様なことを実現できます。また、このPhotoshopと同様なことはGimpにおいても可能で、2色印刷において実践していくことになります。
作成過程からも分かるようにInkscapeやGimpでなくても他のフリーウエア(OpenOfficeなど)でも実現可能でしょう。
2009/12/26
MD-5500で多色印刷~ハーフトーン画像の1色印刷
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2 件のコメント:
はじめまして。
ハンドルネームファントムこと小泉と言います。
わたしも、平成14年の工場閉鎖までALPS電気で働いていた元従業員です。
私は工場出荷後の品質管理を担当していました。
あのカスタマーサポートセンターにも一時滞在して、お客様のフォローをさせていただいていた経験もありますし盛岡の修理センターで修理依頼品のフォローをさせていただいていました。
もしかすると電話でお話したかもしれませんし、お客様のプリンターを触ったことがあったかもしれませんね。
私もいまだにALPSプリンターが好きで使用しています。
メインでMD-5000のiMACカラーバージョンのグレープを使用しています。
最近は盛岡でインクが売っていないので困っています。
時々覗きに来ますね。
はじめまして、ファントム様。管理人のMDPusrです。
何回かサポートセンターに電話したことがありましたが、サポートの方の丁寧な対応に感心したものでした(ファントムさんだったかな(^^ )
iMacのカラーバージョンはきれいでしたね。ALPSがプリンタ事業に意欲的で華やかな頃でした。
時々来てくださいませ m(_ _)m
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